スギ舌下免疫療法

スギ舌下免疫療法(シダトレン)をご希望の患者様へ

当院ではスギ花粉症の患者様に、スギ舌下免疫療法(シダトレン)を行っています。
シダキュア舌下錠による治療は、1ヶ月間処方が可能となる2019年夏頃からの治療開始を予定しています。
  シダトレンからシダキュアへの移行は簡単に行うことができます。

スギ舌下免疫療法の開始時期

スギ舌下免疫療法は、スギ非飛散期である6~11月からの開始が必要 となります。

舌下免疫療法って何?

体に対してアレルギー反応を起こす物質を体内に徐々に入れていき、体をそのアレルギー物質になれさせてしまう方法をアレルギー免疫療法といいます。
以前は注射(皮下免疫療法)で行っていましたが、2015年に舌の下に薬を入れて治療を行う舌下免疫療法が登場しました。

スギ花粉症の根本治療

アレルゲン免疫療法の1つ

アレルゲン免疫療法には「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」があります。
アレルゲン免疫療法は、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、からだをアレルゲンに慣らし、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。

舌下免疫療法の良さ

皮下免疫療法は注射する治療法ですが、舌下免疫療法は舌の下に治療薬を投与するため、皮下免疫療法のような痛みがなく、自宅で服用が可能です。

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スギ花粉症の症状とは?

春先になるとでてくるこんなつらい症状はありませんか?
鼻水、鼻づまり、くしゃみ、鼻血、目・耳・のどのかゆみや痛み、咳・・・。
今までは抗アレルギー薬を飲んで、その時々の症状を抑える事しかできませんでしたが、舌下免疫療法は、スギ花粉症の体質自体を改善し、スギ花粉症を根本的に治すことの出来る治療法です。

このような患者様におすすめします

  • スギ花粉症の根治を希望する方
  • 飲み薬や点鼻スプレーをしても、症状が改善しない方、または不十分な方
  • 飲み薬での眠気の副作用が強い方や、薬の量を減らしたい方
  • 手術による治療(鼻レーザー手術、鼻中隔矯正術など)を避けたい方
  • 将来、妊娠を考えられている方(妊娠中、授乳中の薬の減量効果あり)

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治療方法・流れ
舌下免疫療法にかかる期間

通院期間は最低3年間(3~5年が推奨されています)、月に1回の受診が必要です(初回と2回目は1週間ごとの再診が必要です)。
治療開始後、最初のスギ花粉シーズンで効果判定を行いますが、効果が出ない方も2割ほどいらっしゃいます。

費用について(3割負担の場合)

1回目の受診時は、スギ花粉症の検査が必要な場合、検査代、初診料、処方せん料、薬代を含めて約5,000円程になります。3回目以降は再診料、処方せん料、薬局での薬代を含め約3,000円程になります。シダトレンの薬代のみで考えた場合、年間約14.000円程(40円/日)になります。(受給券をお持ちの方は、公費負担で治療が可能です。)

治療を開始する前に

服用開始前に、スギによるアレルギー性鼻炎の確定診断が必要です。また、スギ舌下免疫療法は、スギ非飛散期である6~11月からの開始が必要となります。
検査には採血検査と、イミュノキャップラピッドの2種類があります。採血が出来る患者様には、より正確な診断が可能な採血検査をお勧めいたします。検査による確定診断がなされていない場合、確定診断後の治療開始となります。前医で検査済みの方は、検査結果を必ずご持参下さい。検査結果がないと治療を開始できない場合があります。

治療の流れ

服用量・服用スケジュール

1~7回目は青のシダトレン200JAU/mLボトルを、8~14日目は白のシダトレン2000JAU/mLボトルを使用し、以下の表のプッシュ数の通り服用します。
プッシュ数は日毎に異なりますので注意して下さい。(医師の監督のもと、院内で服用する必要があります。)

服用方法(維持期)

15日目以降は、1日1回、シダトレン2000JAU/mLパック1包(1mL)を服用してください。
*家族の居る場所や日中の服用が推奨されます。

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治療前にご確認いただきたいこと
  • 月に1度受診が必要になります。(舌下免疫療法の患者様は、毎回時間予約での予約が可能です。)
  • 毎日お薬を飲む必要があります。
  • 最低でも3年間の治療継続をお勧めします。(開始後最初のスギ飛散期に効果判定を行います)
  • 効果が出ない方も2割ほどいらっしゃいます。
当院で治療される方へ

舌下免疫療法をご希望の患者様は、時間予約をお取り頂けますので、ご希望の方はクリニックへ直接ご連絡下さい。

来院時間について

  • 以前にアレルギー検査を当院で実施された方、または他院での検査結果をお持ちの方
    午前、午後共に診察終了時間の1時間前までに受診されて下さい。
  • 当院でイミュノキャップラピッドを実施後、治療開始を希望される方
    午前、午後共に診察終了時間の1時間30分前までに受診されて下さい。
  • 当院で採血検査を実施後、治療開始を希望される方
    同日の治療開始は出来ません。結果が出る1週間後以降に再度受診頂き、午前、午後共に診察終了時間の1時間前までに受診されて下さい。

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舌下免疫療法の有効性
  • 3割程度が症状の根治を得られ、8割程度の方は効果を実感できるといわれています(効果がない方も2割程度いらっしゃいます)。治療開始後最初のスギシーズンで効果判定を行い、治療継続の判断を行います。
  • 完全に症状が消失しなくても、使用する薬の量を減らすことができる可能性があります。
  • 舌下免疫療法を終了し、時間が経つとまた症状が出現する場合がありますが、その場合、舌下免疫療法を再開することで、以前よりも短期間で症状の改善が期待できます。

治療一旦終了後、再開時の効果
治療を一旦終了しても、再度治療を開始すれば、初回よりも早く効果が実感できます。
※:SLIT=舌下免疫療法

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治療が出来ない方、治療に注意が必要な方
治療を受けることが出来ない方

以下に該当する方は治療を受けることができません。

  • スギアレルギーが検査で証明されていない方
  • 12歳未満の方
  • 薬でコントロールされていない気管支喘息の方
  • 近いうちに妊娠を希望されている方、現在妊娠中、授乳中の方
  • 癌や免疫系の病気で治療中、または経過観察中の方
  • スギアレルゲンを使った治療や検査によってアレルギー症状を起こしたことがある方
  • ステロイドの内服薬や注射薬の投与を受けている方
治療を受ける際に注意が必要な方

以下に該当する方は医師に伝え、注意して治療しましょう。

  • 65才以上の方
  • 抜歯や口の中の術後、または口の中に傷や炎症などがある方
  • 重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
  • 以下のお薬を使用されている方(非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬)

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副作用
  • 軽微な副作用(口の違和感、のどのかゆみなど)は約15%の確率で起こります。
  • 症状の多くは内服開始後1ヶ月間に起こり、特に最初の1週間に症状が出やすいです。ほとんどの症状は、様子を見るだけで自然に軽快します。
  • のどの違和感、お腹の症状が継続する場合、「吐き出し法」といい、舌下に含んだ後、飲み込まずに薬を吐き出すことで副作用を軽減させる方法があります(効果は飲み込んだ場合と同等と報告されています)。
  • また投与開始1ヶ月のみ、抗アレルギー薬を併用することで、副作用の軽減を図ることが出来ます。法があります(効果は飲み込んだ場合と同等と報告されています)。
  • 重大な副作用(アナフィラキシーショック)の発生率は1億回に1回と考えれていますが、舌下免疫療法による死亡事故は現在のところ世界的に報告されていません。

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Q&A

質問事項をクリックすると、回答がご覧いただけます。

血液検査は必要ですか? 
シダトレンによるスギ花粉症の治療を行うためには、血液検査やイミュノキャップラピッドによるスギアレルギーの証明が必須です。初回に当院で検査を行うか、他の医院での検査結果をご持参下さい。(検査結果をご持参頂けない場合、治療を開始できない場合があります。)
通院は毎月行う必要がありますか? 
治療効果を出すため、また安全管理のためにも毎月一度の受診をお願いしております。また毎月の受診が必要となりますので、当院での時間予約による予約システムをご利用頂くことができます。
妊娠中、授乳中の治療は可能ですか? 
妊娠中、授乳中の治療開始はお勧めできません。理由として、治療中に重篤な副作用が発生した場合、その副作用により胎児に悪影響が出る可能性があるからです。ただし舌下免疫療法自体の胎児への悪影響はないため、既に治療を開始していて、安定した治療状態にあり(副作用は治療初期に起こることがほとんどです)、その後ご妊娠された場合はあえて治療を中断する必要はありません。授乳中の安全性に関しても十分に確立はされていませんが、妊娠中すでに治療を行っていた場合はそのまま授乳中の治療を継続しても問題ないでしょう。
スギ花粉症とダニアレルギーの両方の舌下免疫療法を同時に行うことはできますか? 
薬の発売当初は安全性が未確定であったため、両方の併用治療は認められていませんでしたが、最近安全性に関するデータが揃いつつあります。最初の薬が安定期(維持量)に入ればもう一方の治療を開始して問題ないといわれています。薬を2種類飲む場合は、2種類の投与間隔を最低5分ほど開ける様にして下さい。
また両方の薬の効果を十分に出すための観点から、スギ→ダニの順番での薬の服用をお勧めします。

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奏の杜耳鼻咽喉科クリニック

  • ● 習志野市 津田沼駅南口より 徒歩6分
  • ● 所在地
    〒275-0028 千葉県習志野市奏の杜3-3-17