院長ブログ 奏の杜耳鼻咽喉科クリニック

CPAP勉強会 ~睡眠時無呼吸症候群(SAS)について~

先日もCPAP業者様に当院へご来院頂き、スタッフみんなでCPAP関連の知識向上に努めました。また当院ではスタッフに「CPAP講習会」へ積極的に参加してもらい、「CPAP療法士」の資格取得に努めております。

 

現在当院には非常に多くのCPAP患者様にご来院頂いており、特に患者様が集中しやすい土曜日に関しては、新たにCPAP専門外来を設け、CPAP患者様の診療を待ち時間をより少なく、スムーズに行うとともに、一般疾患の患者様の診療の更なる充実に努めております。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関しては、重症でCPAP治療が必要であるにも係わらず、未治療の状態でいるCPAP潜在患者様がまだまだ非常に多くいらっしゃると言われています。(CPAPが必要となる重症SAS患者様が国内に約200万人いらっしゃるといわれいるのに対し、国内CPAP出荷台数は約50万台に留まっています。)

 

1時間で呼吸が30回以上停止する重症SASの方の場合、脳梗塞と心筋梗塞の発症率は正常の方の3倍、癌も4倍ほど高くなるといわれています。その結果として平均余命に大きく影響を与えることとなります。

 

またこの病気の怖いところは、「自覚症状が乏しく、病気に気付きにくい」という点です。一般的に、SASは「日中の眠気が強い」と思われがちですが、重症SASの方でも日中の強い眠気を感じられている方は40%ほどに過ぎません。また日本人特有の骨格の問題(顔面骨格の前後径が短く、構造的に仰向け時に気道が閉塞しやすい)から、肥満がなくても重症SASの方も多くいらっしゃいます。(アメリカ人と日本人のSAS患者様の割合(有病率)は同じですが、そのうち肥満症を合併している割合は、日本人はアメリカ人の3分の1といわれています。)

 

では、自宅でSASを最も簡単に疑う方法は何でしょうか?それは、「睡眠中のいびき、呼吸停止の他人からの指摘」です。この「他人からの指摘」という点が重要で、自分自身のいびきや呼吸停止は、自分ではほぼ認識できません。いびきを指摘されている方で、SASでない方(この場合「単純性いびき症」という病名になります)は、いびきをかいている方の15%に過ぎず、また呼吸停止を指摘されている方はほどんどがSASであると考えられます。ご自身が「SASではないか?」と心配されている方は、まずご家族様や一緒に生活されている方に、睡眠中の様子をよく観察してもうらうのが良いでしょう。いびきや無呼吸は一晩中起こらず、一時的に起こる場合もありますので注意が必要です。最近はいびきを感知してくれる便利ないびきアプリなどもありますのでそれらを活用するのも良いでしょう。(ただしスマホアプリの場合、いびき(低呼吸)は感知されても呼吸停止(無呼吸)は見逃されることがありますので注意が必要です。)

 

SASがご心配な方は一度当院へ受診して頂き、診察の上、自宅で無呼吸の状態を測定できる「簡易アプノモニター」を施行して頂くことをお勧め致します。それによりSASの診断が可能となり、重症度や原因別の治療法をご提案しております。

 

 当院SAS専門サイトはこちら↓

https://kanade-jibika.jp/sas.html

 

CPAP勉強会の様子

 

SAS簡易アプノモニター「Smart Watch PMP-300E」

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