治療が出来ない方、治療に注意が必要な方
治療を受けることが出来ない方
以下に該当する方は治療を受けることができません。
- ● ダニアレルギーが検査で証明されていない方
- ● 4歳未満の方
- ● 薬でコントロールされていない気管支喘息の方
- ● 近いうちに妊娠を希望されている方、現在妊娠中、授乳中の方
- ● 癌や免疫系の病気で治療中、または経過観察中の方
- ● ダニアレルゲンを使った治療や検査によってアレルギー症状を起こしたことがある方
- ● ステロイドの内服薬や注射薬の投与を受けている方
治療を受ける際に注意が必要な方
以下に該当する方は医師に伝え、注意して治療しましょう。
- ● 65才以上の方
- ● 抜歯や口の中の術後、または口の中に傷や炎症などがある方
- ● 重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
- ● 以下のお薬を使用されている方(非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ)
非選択的β遮断薬
ボピンドロール(サンドノーム)、ピンドロール(カルビスケン、プロクリン、ビリンガル、レットリット、ブロクリン)、カルテオロール(ミケラン、チオグール、メルカトア)、ペンブトロール(ベータプレシン)、プロプラノロール(インデラル、カルデノロ-ル、ベタプロ、ソラシロール)、ナドロール(ナディック)、ニプラジロール(ハイパジール)、チリソロール(セレカル)
三環系抗うつ薬
イミプラミン(トフラニール、イミドール)、クロミプラミン(アナフラニール)、アミトリプチリン(トリプタノール、ノーマルン)、アモキサピン(アモキサン)、ドレスピン(プロチアデン)、トリミプラミン(スルモンチール)、ロフェプラミン(アンプリット)、ノルトリプチリン(ノリトレン)
モノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAO阻害薬)
リネゾリド(ザイボックス)、セレギニン(エフピー)、イソニアジド(イスコチン、ヒドラ)、プロカルバジン
副作用
ほとんどの症状は、様子を見るだけで自然に軽快します。
のどの違和感、お腹の症状が継続する場合、「吐き出し法」といい、舌下に含んだ後、飲み込まずに薬を吐き出すことで副作用を軽減させる方法があります(効果は飲み込んだ場合と同等と報告されています)。
治療開始後3か月ほどは抗アレルギー薬を併用することで、副作用の軽減を図ることが出来ます。
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15%程度の確率で発生
- ・ 口の中の腫れ、かゆみ、不快感
- ・ のどの違和感
- ・ 耳のかゆみ
- ・ 鼻水、鼻詰まりなどのアレルギー症状
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5%程度の確率で発生
- ・ 口内炎、舌炎
- ・ 唇の腫れ、違和感
- ・ のどの腫れ
- ・ お腹の不快感、むかむか感
重大な副作用(アナフィラキシーショック)
ミティキュアを使用してアナフィラキシーショックが発生した報告は現在のところありませんが、今後起こる可能性は否定できません。
ミティキュア以外の舌下免疫療法でのアナフィラキシーショックの報告は1億回に1回とされていますが、死亡事故は発生していません。
(以前に行われていた、注射で行う皮下免疫療法での死亡事故は、非常に稀ながら発生しています。)
以下のような副作用が出た場合は、アナフィラキシーショックの可能性がありますので、救急車をすぐに呼ぶなど、迅速に対応して下さい。
- ・ 循環器の症状(血圧低下、不整脈、頻脈)
- ・ 神経の症状(意識の混濁)
- ・ 呼吸器の症状(息苦しくなる、ゼーゼー・ヒューヒュー呼吸音がする、顔や唇が蒼白になる)
- ・ 皮膚の症状(全身が赤くなる、顔全体が腫れる、全身にじんま疹が出る)
- ・ 消化器の症状(胃痛、吐き気、嘔吐、下痢など)
- ・ 皮膚の症状(全身が赤くなる、顔全体が腫れる、全身にじんま疹が出る)
- ・ 眼の症状(見えにくくなる、視界が狭くなる)
日常生活の注意
舌下免疫の治療中でも掃除や布団を干すなどで、ダニを減らす心がけが大切です。
アレルギー性鼻炎の症状がひどい場合、医師の指示に従い、アレルギー治療薬などを使用しても構いません。
ダニアレルゲンの回避方法
治療のほか、以下の方法を参考にして室内や寝具のダニの除去・回避を実施しましょう。
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ていねいに掃除がけをする
掃除の目安
- ・1週間に2回以上
- ・1畳あたり30秒以上
- ・ほこりの立ちやすい場所は、拭き掃除の後に掃除機をかける
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布張りのソファー、カーペット、畳はできるだけやめる
部屋の温度・湿度を調査する
調整の目安
- ・湿度:50%
- ・湿度:20〜25℃
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ダニを通さないカバーをかける
- ・ベッドのマット
- ・ふとん ・枕
シーツやカバーは、まめに選択する
洗濯の目安
- ・1週間に1回以上
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寝具を干す
干す目安
- ・1週間に2回以上
寝具の掃除機がけをする
目安
- ・1週間に1回以上