治療方法・流れ

  1. ホーム
  2. 治療方法・流れ

スギ花粉症アレルギーの根本治療

●アレルゲン免疫療法の1つ

アレルゲン免疫療法には「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」があります。
アレルゲン免疫療法は、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。

●舌下免疫療法の良さ

皮下免疫療法は注射する治療法ですが、舌下免疫療法は舌の下に治療薬を投与するため、皮下免疫療法のような痛みがなく、自宅で服用が可能です。

注射での痛みがありません。自宅で服用できます。

舌下免疫療法にかかる期間

通院期間は最低3年間(3~5年が推奨されています)、原則月に1回、医師の判断で症状が落ち着き次第2ヵ月に1回の受診が必要となります(初回は1週間後、2回目は1ヵ月後の再診が必要です)。
効果が確認できない方も1割ほどいらっしゃいますが、治療開始後、最初のスギ花粉飛散期まで(できれば2シーズン後まで)治療を行い、効果を確認することが望まれます。

費用について(3割負担の場合)

1回目の受診時は、スギアレルギーの検査が必要な場合、検査代、初診料、処方せん料、薬代を含めて約6,000円程になります。2回目以降は再診料、処方せん料、薬局での薬代を含め約3,000円程になります。シダキュアの薬代のみで考えた場合、年間約16,000円程になります。(受給券をお持ちの方は、公費負担で治療が可能です。)

治療を開始する前に

服用開始前に、スギ花粉によるアレルギー性鼻炎の確定診断が必要です。
検査には採血検査と、ドロップスクリーンの2種類があります。採血が出来る患者様には、より正確な診断が可能な採血検査をお勧めいたします。(また採血検査の場合、後日治療効果の判定に役立つ場合があります。)検査による確定診断がなされていない場合、確定診断後の治療開始となります。前医で検査済みの方は、検査結果を必ずご持参下さい。検査結果がないと治療を開始できない場合があります。

検査の種類

  • ドロップスクリーン

  • 採血検査

副作用・注意点はこちら

治療の流れ

●服用量・服用スケジュール

最初の1週間は2,000JAU錠を、2週目以降は5,000JAU錠を1日1回1錠、長期間にわたり継続して服用します。初回の服用は、医師の監督のもと、院内で服用する必要があります。(初回の2,000JAU錠で副症状が出た場合、2,000JAU錠を1週間以上延長して内服して頂く場合があります。)

初回投与 病院 2日目~7日目・8日目以降(定期的に受診していただきます) 自宅 初回投与・2日目~7日目 使用するお薬 ミティキュアダニ舌下錠3,300JAU 1週間 8日目以降(定期的に受診していただきます) 使用するお薬 ミティキュアダニ舌下錠10,000JAU 3年以上服用を続けることを推奨します。

治療前にご確認いただきたいこと

  • 原則月に1回、医師の判断で症状が落ち着き次第2ヵ月に1回の受診が必要になります。(舌下免疫療法の患者様は、毎回時間予約での予約が可能です。)
  • 毎日お薬を飲む必要があります。
  • 最低でも3年間の治療継続が必要です。(治療開始後最初のスギ花粉飛散期に効果測定を行います)
  • 効果が出ない方も1割ほどいらっしゃいます。

当院で治療する方へ

  • 舌下免疫療法の導入はスタッフが出るお電話でのみの受付です。☎047⁻403⁻2226
  • 導入日当日は、必要なお薬(舌下初期濃度薬、副作用予防薬 各1週間分)のみのお渡しとなります。
    ※その他のお薬を同時に処方することはできません。
    ご希望の場合は、別日でご予約をお取りくださいますよう、ご注意ください。
  • 2年以内の採血結果で陽性が出ていない場合は導入できません。
    まずは採血のご予約をお取りください。
    (他院にて2年以内に採血を行った方は導入できます。当日採血結果をご持参ください。)
  • スギ舌下免疫療法につきましては、飛散時期でない6月~11月の期間で導入できます。

※注意点:安全管理の観点から、小児の方は、内服開始から1ヶ月間は外泊予定のない日をお選び下さい。成人の方は、開始から2週間は外泊予定のない日をお選び下さい。