側臥位(そくがい)睡眠

LATERAL SLEEP

Lateral sleep

いびきや無呼吸は、⼀般的に仰向けで寝ると悪化し、横向きに寝ることで改善する場合が多く、
約70%の⼈が横向きでいびきや無呼吸が軽減する傾向が認められます。

検査結果で軽症のいびき・無呼吸、または睡眠時無呼吸症候群ではなく、いびきのみかいている(“単純性いびき症”と⾔います)場合、
側臥位睡眠促進枕も治療の選択肢の⼀つになります。

About pillows

側臥位睡眠を簡単に施⾏出来る⽅法として、側臥位睡眠促進枕があります。側臥位睡眠促進枕のメリットは、何といってもその導⼊の⼿軽さです。CPAPやOA(マウスピース)、⼿術と⽐較して、枕さえあれば良いので気軽に開始することが出来ます。寝具店などに⾏くと、様々な特徴を持った側臥位睡眠促進枕が各種販売されています。
ご⾃⾝で使いやすそう、⻑く使えそうと感じるものを選んで使⽤すると良いでしょう。

⼀⽅でデメリットとしては、その治療法の不安定さが挙げられます。⼈は睡眠中に無意識のうちに何度も寝返りを打ちます。個⼈差もありますが、⼀晩で約10〜30回寝返りを打つとされています。よって側臥位睡眠促進枕のみで⼀晩中側臥位睡眠を保持するのはなかなか困難と⾔えます。

また、寝返りは体の⾎流改善、体重からくる⾝体への負荷の分散、体温調節など、安眠に重要な役割を果たしています。よって側臥位睡眠促進枕で睡眠姿勢を制限すること⾃体が、深い睡眠を得ることの妨げになる可能性があるとも考えられます。

枕以外の側臥位睡眠グッズについて

側臥位睡眠促進枕以外にも、インターネット等で検索すると、様々な側臥位睡眠⽀援グッズが販売されています。それらのものを枕代わりに使⽤しても良いでしょう。

側臥位睡眠促進枕は単純性いびき症や軽症睡眠時無呼吸の⽅に関しては有効な場合もありますが、治療法が不安定であること、側臥位睡眠でいびき、無呼吸の改善度に個⼈差が⼤きいことが問題となります。もし中等症以上の無呼吸症候群であった場合、枕のみで治療を⾏うことは、無呼吸症候群の合併症予防の観点から危険と言えます。まずは簡易モニターなどの無呼吸検査を⾏い、側臥位睡眠が有効か、有効であっても枕のみの治療で問題ない状態であるかの判断を⾏うことが⼤切です。

側臥位睡眠促進枕についてのご相談も承ります。
まずは適切な診断を⾏うため、当クリニックをご利⽤下さい。

奏の杜⽿⿐咽喉科 千葉いびき・無呼吸
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