お知らせ・トピックス

INFORMATION
お知らせ

『横向き寝』とは?

 

こんにちは、スタッフの渡邉です。

金木犀の甘い香りが街に漂う季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。

今回は『横向き寝』について、お話しさせていただきます。

 

 

 

 

どうして寝ていると、いびきをかくのでしょうか?

 

 

その答えは気道の広さに関係しています。

 

起きている時や立っている時、気道は筋肉に支えられているので充分な広さが確保され、スムーズな呼吸ができます。なので、いびきをかくことはありません。

 

しかし、寝ている時は筋肉がゆるみ、舌がノドの奥に下がり、気道を狭くしてしまいます。とくに仰向けで寝ている時は、首の周りの筋肉がゆるみ、舌の根っこがだんだんと落ちやすくなります。舌根が落ちることで、気道の空気の通りが悪くなり、いびきや無呼吸が発生しやすくなります。

 

 

 

いびきや無呼吸は、横向きで寝ることで気道を確保しやすくなり、症状が改善する場合が多く約70%の人が「横向き寝」でいびきや無呼吸が軽減する傾向にあります。

 

 

そのため、検査結果で軽症のいびきや無呼吸、またはいびきのみをかいている(“単純性いびき症”と言います)場合は、横向きで寝ることを推奨しています。

 

そこで、『横向き寝』を補助する枕のことを側臥位睡眠促進枕ともいい、治療の一つの選択肢になります。

 

 

 

 

 

 

側臥位睡眠促進枕とは、側臥位睡眠を簡単に出来る方法になります。

 

メリットは、なんといってもすぐに取り入れることができる手軽さになります。CPAPやOA(マウスピース)、手術と比較しても、枕さえあれば良いので気軽に試すことができます。

 

寝具店などの行くと、様々な特徴を持った側臥位睡眠促進枕が販売されています。昨今では、Amazonや楽天といったネットショップでも各種販売がされています。ご自身で使いやすそう、長く使えそうと感じるものを選んで使用することをお勧めしています。

 

 

 

一方デメリットは、その治療法の不安定さになります。人は睡眠をとっている際、無意識のうちに何度も寝返りを打ち、個人差もありますが一晩で約10~30回寝返りを打つとされています。よって、側臥位睡眠促進枕のみで一晩中側臥位睡眠を保持することはなかなか困難と言えます。

 

また、寝返りは体の血流改善、体重からくる身体への負荷の分散、体温調節など、安眠に重要な役割を果たしているため、側臥位睡眠促進枕で睡眠姿勢を制限すること自体が、深い睡眠を得ることの妨げになる可能性があると考えられます。

 

 

 

そのため、側臥位睡眠促進枕は単純いびき症や軽度睡眠時無呼吸の方に関しては有効な場合もありますが、治療法が不安定であること、側臥位睡眠でいびき、無呼吸の改善度には個人差が大きいことが問題となります。

 

もし、中等症以上の無呼吸症候群であった場合、側臥位睡眠促進枕のみで治療を行うことは、無呼吸症候群の合併症予防の観点からは危険と言えます。なので、まだ簡易モニターなどの無呼吸検査を行ったことがない方は、まずは検査を受けてみるといいと思います。検査結果で、側臥位睡眠が有効であれば、側臥位睡眠促進枕を取り入れてみてください。

 

 

 

竹虎 横向き寝支援用腰枕 ホワイト L

WoodyKnows  腰枕・サイドスリーピングバックピロー