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いびきをかきにくい姿勢とは?

 

隣で寝ている人がいびきでうるさいので、叩くといびきをかいて眠っている人が、寝返りをうち、いびきが止まったという経験したことがある方もいると思います。

 

 

いびきや無呼吸は、一般的に仰向けで寝ると悪化し、横向きに寝ることで改善する場合が多く、約70%の方が横向きでいびきや無呼吸が軽減する傾向が認められます。

 

アメリカ独立戦争、第一次世界大戦に兵士がリュックサックを背負いながら寝ることにより仰臥位が防止され、いびきを予防でき、いびきによって敵に陣地が知られないようにしたとの記載もされています。

 

いびきの検査結果で睡眠時無呼吸症候群ではなく、いびきだけをかいている(“単純性いびき症”)場合、側臥位睡眠促進枕も治療の選択肢の1つになります。

 

 

側臥位睡眠促進枕とは?

側臥位睡眠を簡単に施行出来る方法として、側臥位睡眠促進枕があります。(下記の写真の様な枕↓)メリットは、何といってもその導入の手軽さです。CPAPやOA(マウスピース)手術と比較して、枕さえあれば良いので気軽に開始することが出来ます。

 

 

一方でデメリットとしては、その治療法の不安定さがあります。人は睡眠中に無意識のうちに何度も寝返りを打ちます。個人差もありますが、一晩で約10〜30回寝返りを打つとされています。よって側臥位睡眠促進枕のみで一晩中、側臥位睡眠(横向きで睡眠)を保持するのはなかなか難しいと言えます。

また、寝返りは体の血流改善、体重からくる身体への負荷の分散、体温調節など、安眠に重要な役割を果たしています。よって側臥位睡眠促進枕で睡眠姿勢を制限すること自体が、深い睡眠を得ることの妨げになる可能性があるとも考えられます。

側臥位睡眠促進枕は単純性いびき症や、軽症の睡眠時無呼吸の方に関しては有効な場合もありますが、治療法が不安定であること、側臥位睡眠でいびき、無呼吸の改善度に個人差が大きいことが問題となります。もし中等症以上の無呼吸症候群であった場合、枕のみで治療を行うことは、無呼吸症候群の合併症予防の観点から危険な可能性もあります。

 

まずは簡易モニターなどの無呼吸検査を行い、側臥位睡眠での治療が有効か、有効であっても枕のみの治療で問題ない状態であるかの判断を行うことが大切です。当院では、こちらの検査も可能です。

 

睡眠時無呼吸症候群で受診希望の方は、予約枠も設けております。

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