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寝る向きで「いびき」が変わる?睡眠時無呼吸症候群との関係性とは

「いびきがうるさいと家族に言われる…」
「朝起きても疲れが取れない」
そんなお悩みはありませんか?

実は「寝る向き」が、いびきの強さや頻度に大きく影響していることをご存知でしょうか?
今回は、寝る姿勢といびきの関係、そしてその背後にある睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクについてお話しします。

 

■ いびきの正体とは?

いびきは、眠っている間に空気の通り道(気道)が狭くなり、呼吸のたびに粘膜や周囲の組織が振動して音を出している状態です。

多くの場合、以下のような原因があります:

* 肥満による気道の圧迫

* アルコールや睡眠薬による筋肉の緩み

* 鼻づまり

* あごの形や舌の位置 など

ですが、「寝る向き」も、気道の広さに大きく関係しています。

 

■ 仰向け vs 横向き:どちらがいびきをかきやすい?

▶ 仰向けで寝ると…

仰向けに寝ると、舌や軟口蓋(のどちんこ周辺)が重力によって喉の奥に落ち込みやすくなります。その結果、気道が狭くなり、空気の通りが悪くなっていびきをかきやすくなります。

特に太っている方や首回りに脂肪がついている方は、この傾向が強くなります。

▶ 横向きで寝ると…

横向きになると、舌や喉の組織が後方に落ち込みにくく、気道が保たれやすくなります。
そのため、いびきの軽減や予防につながると言われています。

実際、軽度のいびきの方であれば、寝る向きを仰向けから横向きに変えるだけで改善するケースもあります。

 

■ いびきがひどいと「睡眠時無呼吸症候群」の可能性も

ただし、単なるいびきだと思って放置していると、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れている可能性があります。

  • 睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠中に呼吸が何度も止まる病気です(無呼吸が10秒以上、1時間に5回以上起こると診断対象となります)。

主な症状:

* 大きないびき

* 日中の強い眠気

* 集中力の低下

* 夜中に何度も目が覚める

* 朝の頭痛

無呼吸が続くと、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などのリスクも高まります。

 

■ 寝る姿勢の工夫でリスクを減らす

軽度のいびきや無呼吸症状であれば、次のような工夫が効果的です:

* 横向きで寝る習慣をつける
→ 抱き枕を使うと自然に横向きで寝やすくなります。

* 頭を少し高くする
→ 専用の枕やリクライニングベッドを活用しましょう。

* 体重管理をする
→ 肥満は最大のリスク因子です。

 

■ いびきが気になる方は、お気軽にご相談を

「いびきぐらい大したことない」と思っている方も多いですが、睡眠の質の低下や生活習慣病の引き金になり得る重大なサインかもしれません。

特に、「いびきが毎晩続く」「息が止まっていると指摘された」「日中の眠気がひどい」といった症状がある場合は、専門的な検査(睡眠時無呼吸症候群の簡易検査・精密検査)を受けることをおすすめします。

当院でも、いびきや睡眠時無呼吸に関するご相談・検査を行っております。
お気軽にお問い合わせください。

 

📌 まとめ

* 寝る向きによっていびきの強さは変わります

* 仰向けよりも「横向き」が気道を確保しやすく、いびきを軽減します

* いびきがひどい場合は「睡眠時無呼吸症候群」の可能性あり

* 適切な対策や検査で、睡眠の質を高めましょう