睡眠のゴールデンタイムとは?
「睡眠にはゴールデンタイムがある」という言葉を耳にしたことはありますか?
これまでは22時から2時が睡眠のゴールデンタイムと言われていましたが、現代では「必ずしも22時から2時に就寝している必要はない」という説がスタンダードになりつつあります。
睡眠におけるゴールデンタイムとは、「成長ホルモンが最も多く分泌される時間に睡眠をとること」を指します。
成長ホルモンは、睡眠中の一定の時間帯ではなく、入眠後3~4時間の間に分泌されることがわかっています。
人間は浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」を約90分の間隔で繰り返しており、さらにノンレム睡眠は「深いノンレム睡眠」と「浅いノンレム睡眠」に分かれます。
成長ホルモンの分泌量が大幅に増加するのは入眠後深いノンレム睡眠に入ったタイミングで、ホルモンバランスや自律神経を整えるだけでなく、疲労回復や傷ついた細胞を修復する効果があります。
そのため、決まった時間に就寝するのではなく、入眠後の3~4時間までに深い睡眠に入れているかどうかが重要となります。
睡眠時間を確保できているつもりでも、睡眠の質が低いとしっかり寝た感じがせずに、疲れも取り切れません。
睡眠の質を高めるための方法をしては、主に以下のようなことが挙げられます。
●寝る前にストレッチなど軽く体を動かす
●就寝3時間前までに夕食を摂り、規則正しい食生活を意識する
●温かい飲み物で体温を上昇させる
●就寝前のアルコールやカフェインの摂取を控える
●アロマを焚いたり心地よい音楽を聴いたりしてリラックスする
暑さやジメジメとした湿気で寝苦しい時期になってまいりましたが、皆様の質の良い睡眠の一助になれば幸いです。