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CPAPっていつまで使うの?

こんにちは🌷

外で過ごすのが気持ちいい季節となってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか☺️

 

今回は時折患者様からご質問いただく、CPAP療法(持続陽圧呼吸治療)を続ける期間についてお話しさせていただきます。

CPAP療法とは、CPAP装置からホース・マスクを介して処⽅された空気圧を気道へ送り、常に圧⼒をかけて空気の通り道が塞がれないようにするものです。

睡眠時無呼吸症候群に対し、現在最も治療奏功率の⾼い治療(CPAPを使⽤した患者様の95%で重症度が正常範囲内まで改善)と⾔えます。

CPAP療法は、近視に対してめがねをかけている状態と同じで、使い続ければいつか睡眠時無呼吸症候群が治るというものではありません。従って、どのくらい続けたらやめられるなどの決まりはなく、

睡眠時に無呼吸がある限りは使い続ける必要があります。

 

CPAP療法を中⽌するためには、⼿術減量で体の状態を変化させたり、マウスピースなど他の治療法を選択したりする必要があります。睡眠時無呼吸症候群の重症度が⾼く、統計学的に他の治療法、対処法が困難と予測される方もいらっしゃいます。

CPAP療法を中止するために必要な減量の程度に関して、以下のようなデータがあります。

体重が10%減少  AHI30%減少

体重が20%減少  AHI50%減少

体重が30%減少  AHI70%減少

 AHI 無呼吸指数

減量がうまく進めば、AHIが低下し、CPAPを中止できる可能性があります。

個⼈差はありますが、体重減少後に無呼吸の再評価をご希望の場合は、再度簡易モニター検査の手配をさせていただきますのでお声がけくださいませ。(その場合は、CPAPを使⽤し続けることにより⼀時的に気道が拡張され、正しい呼吸状態の評価がなされない恐れがあるため、検査前2週間はCPAPを⼀時的に中⽌する必要があります。)

睡眠時の無呼吸がありCPAP療法を適切に⾏った方は、CPAP療法を行っていない方やCPAP機器の使用頻度が低い方に対して、⽣命予後(余命)や、脳梗塞・⼼筋梗塞などの発症頻度が明らかに良好であったというデータがあります。

健康に日々をお過ごしいただくためにも、睡眠時の無呼吸がある方はCPAPを継続的に使用していただくことをおすすめいたします🍀