CPAPの歴史
こんにちは、スタッフの鈴木です
自粛ムードもまだ尾を引いている最中ですが、いかがお過ごしでしょうか
私は相変わらずNet〇lixに没頭しております
シリーズものを観ているせいか、時間の流れがとても速いです
最近急に気温が低下したように感じますが、みなさま風邪などお引きになっていらっしゃいませんか
さて、余談はさておき
本日はいつもと視点を変えて、CPAPについて簡単におはなししたいと思います
🔷CPAPとは?
CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)とは、機械で圧力をかけた空気を鼻から気道(空気の通り道)に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。
CPAP療法は、1998(平成10)年に健康保険適用になりました。
CPAPは、15~20cm位の大きさであるCPAP機器本体と、あらかじめ設定した圧力で空気を送るチューブ、鼻に当てるマスクからなり、睡眠中はこれを装着します。
圧力の大きさは、常に一定の圧力を保つ場合と、無呼吸の時にあわせて自動的に圧力が増す場合の2パターンに分かれますが、患者さんの病状に応じて医師により設定されます。
重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんにおいて、CPAP治療を行った場合と行わなかった場合とを比較した研究によると、CPAP治療を行った患者さんの方が明らかに長生きできたなど、多くの研究によって、睡眠時無呼吸症候群に対するCPAPの効果が証明されています。
現在では中等~重症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群の標準的治療法として広く用いられています。
🔶CPAPの歴史
1981
1981年、シドニー大学のコリン・サリバン教授と同僚たちは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の非侵襲的治療法(NIV)として初めて成功したCPAP装置を開発しました。Lancet誌で成功の結果を発表した後、この技術の特許を取得したサリバン氏は、この人生を変える技術の商業化を支援するために、この装置を世界に展開できるメーカーを探しました。
1986
1986年、彼はバクスター医療研究センターのマネージングディレクター兼バクスターヘルスケアのR&D担当副社長であるクリス・リンチに接触しました。そしてこのクリス・リンチ氏はバクスターの同僚であるピーター・ファレル博士にサリバン教授を「送風機でいびきの病気を治す方法を開発した」人物として紹介しました。
1987
1987年、ファレル博士はバクスターを代表してサリバン教授のCPAPに投資し、重度の睡眠時無呼吸を抱えた患者のグループを対象として、臨床試験を開始しました。
1989
しかしその2年後、バクスターはそれ以上CPAP事業を進めないことを決定しました。CPAPには計り知れない価値があると考えていたファレル博士は、バクスターからその技術を120万豪ドルで買い取り、CPAPを世界的に広く展開する会社としてResCareを立ち上げました(この社名は1995年に、呼吸器内科[Respiratory Medicine]にちなんでResMedに変更されました)。
1989年以降
それ以来、レスメドはファレル博士の約束を守り、CPAPマスク、CPAP装置、在宅生活支援用人工呼吸器をより快適に、より静かに、より使いやすくしてきました。
現在
今日では、睡眠時無呼吸症候群、COPD、その他の慢性呼吸器疾患の方の呼吸と生活をより良くするために最先端の技術を駆使し、患者さまが自宅や医療施設で快適に過ごせるように日々新しい取り組みがなされています。
最初のCPAP(日立製の掃除機を改良したものだった)
現在のCPAP
いかがでしたでしょうか
CPAPの歴史を知り、日々使用している器機への愛着が沸いた方がひとりでもいらっしゃいましたら幸いです
当院では数種類のCPAPやマスクの取り扱いがございます
ご自身のライフスタイルに合わせた器機のご提案もさせていただいておりますので
是非ご相談くださいませ☺
参考文献:
https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=141
http://www5.famille.ne.jp/