診療内容

顔・首の病気一覧

顔面神経麻痺(ベル麻痺)
顔を動かす神経(顔面神経)において炎症による一時的な障害が起きることにより、顔が動かしにくくなる病気です。顔面神経麻痺のうち水痘・帯状疱疹ウイルスによるものをハント症候群(Hunt症候群)とよび、それ以外をベル麻痺(Bell麻痺)とよびます。ベル麻痺の原因は何らかのウイルス感染によるものである場合が多いといわれていますが、はっきりとした原因は不明です。ベル麻痺は一般的に治りやすい病気ですが、麻痺の程度が重症であったり、高齢者、糖尿病などの合併症がある場合などは治りが悪いこともあります。
ハント症候群(Hunt症候群)
水ぼうそうや帯状疱疹の原因ウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスは、ほとんどの人が小児期に感染し、潜伏感染(症状は起こさないが体の中にいる状態)となります。それが体調を崩したことなどをきっかけとして再度活性化し、体の症状を起こすことにより発症します。皮膚の症状だけを起こした状態を帯状疱疹と呼び、帯状疱疹以外に難聴や顔面神経麻痺を伴った状態をハント症候群と呼びます。抗ウイルス薬やステロイドを用いて治療を行いますが、ベル麻痺(Bell麻痺)と比べて治りがやや悪いので、早期の治療が大切になります。
急性耳下腺炎
両耳の下にある耳下腺という器官に何らかの原因で炎症が起こり、耳下腺が腫れ上がってしまう病気です。原因はウイルスによるもの(おたふく風邪など)、細菌感染によるもの、唾石症によるもの、他の体の病気によるもの、原因不明のものなど様々であり、原因に応じた治療が必要になります。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
ムンプスウイルスというウイルスによる感染性の耳下腺炎です。この病気は高い感染力を持ち、感染が疑われるときは学童の場合は登校の禁止、家庭ではタオルを分ける、お風呂は最後に入るなどの感染予防対策が必要になります。この病気は稀にムンプス難聴と呼ばれる難治性の難聴を惹き起こすことが知られており、あらかじめ予防接種を行っておくことが勧められます。治療は炎症止めや熱冷ましなどの対症療法が中心となります。
亜急性甲状腺炎
甲状腺が急に炎症を起こすことにより、唾を飲み込むと痛い、のどの前を押すと痛い、などの症状が現れます。この病気の原因は不明とされていますが、ウイルス感染による場合が多いといわれています。痛みの部位と、甲状腺ホルモンの変化で診断を行います。強い炎症が長期間続く場合はステロイド薬の内服などを行って、炎症を鎮める必要がある場合もあります。
炎症性リンパ節腫脹
体にはリンパ節といって、体をばい菌から守り、免疫に関する成分を作る組織が点在しており、リンパ節内で感染が起こると大きく腫れ上がります。耳や鼻、のどで感染を起こすと、その部位での炎症は首にあるリンパ節がよく関与するため、首のリンパ節は腫れやすくなります。また子供ではリンパ組織が未熟であるため、大人以上にリンパ節は腫れやすくなっています。リンパ節が腫れること自体はよくあることですが、数週間以上腫れが続いたり、徐々に大きくなってくる場合は他の病気の可能性もあり、心配な場合は一度専門医で診てもらいましょう。
亜急性壊死性リンパ節炎(菊池病)
血液検査でばい菌感染の値を示さない(白血球値が上昇しない)にもかかわらず、首回りのリンパ節が数週間にわたり炎症を起こしたように痛みを伴って腫れてしまう病気です。原因はウイルス感染と考えられていますが不明な部分も多い病気です。まずは他の疾患でないか見極めることが大切ですが、この病気が疑われた場合は炎症止めや、場合によってはステロイド剤を使用することで数週間の経過で治癒します。
深頚部膿瘍
主に扁桃周囲膿瘍が悪化して、のどの奥にたまった膿が首の高さまで降りてきてしまう病気です。扁桃周囲膿瘍の後に首が痛くなったり、赤く腫れ上がるとこの病気が疑われます。少なくとも入院による点滴治療が必要な状態であり、膿の量が多い場合は、手術で膿をだす治療が必要になります。この病気がさらに進行すると、心臓の周囲にまで膿が降りてくる縦隔膿瘍と呼ばれる状態になり、生命に係わる場合もあります。
三叉神経痛
顔の知覚を支配する三叉神経の異常により、その場所に突然強い痛みが走ることを繰り返す病気です。顔を洗う、歯を磨く、食事をとるなどの日常生活動作がきっかけで痛みが発生する場合が多いです。原因として三叉神経が血管に圧迫されている場合、帯状疱疹急性副鼻腔炎による場合など様々あり、原因の特定が大切になります。神経の活動性を抑える薬を飲むことで治療を行います。
頸部腫瘍
首回りにできるできものをいいます。できものの種類は多岐にわたりますが、リンパ節の腫れ(炎症性リンパ節腫脹)、良性のおでき(正中頚?胞側頸?胞甲状腺腫瘍、脂肪腫、粉瘤(アテローム)、リンパ管腫など)、悪性のおでき(甲状腺癌、頸部リンパ節癌など)に大きく分けられます。診断は見ただけでその病気を判断できるものから精密検査を必要とするものまで様々です。悪性のものであることは稀ですが、首回りに腫れ物がある場合は一度専門医に診てもらいましょう。
正中頚?胞
のど仏の少し上の、ちょうど体の中心線上にできるできものです。人が受精卵から発生してくる途中段階(胎生期)に、首のあたりに袋状の構造物が残ってしまうことでできます。成人になってから徐々に大きくなって気づかれる場合もあります。基本的に様子を見ていくだけで問題ありませんが、感染を繰り返して何度も腫れたり、見た目の問題が大きくなってきた場合は手術で取り除くこともあります。
側頚?胞
正中頚?胞と同じく、人の発生の段階(胎生期)で首のあたりに袋状の構造物が残ってしまい、首に腫れ物として触れるものをいいます。治療法も正中頚?胞と同じく、特に?胞が問題を起こさなければ様子を見るだけで問題ありませんが、感染を繰り返して幾度となく腫れたり、見た目の問題が大きくなってきた場合は手術で取り除く必要があります。
耳下腺腫瘍・顎下腺腫瘍
耳の下にある耳下腺や、顎の下にある顎下腺の中にできものができる病気です。これらのできものは、さらに数種類(多形腺腫、ワルチン腫瘍、癌など)に分類されます。良性のできものであっても癌などに変化しやすいものもあり、これらのできものが見つかった場合はMRI検査、細胞診検査(できものに針を刺して中の細胞を調べる検査)などを行い、様子を見ていて良いものなのか、手術で取り除くのが好ましいものなのかを見極める必要があります。
甲状腺腫瘍
首の前面にあり、代謝に関係するホルモンを出す臓器を甲状腺といいますが、その中にできるできものを甲状腺腫瘍といいます。甲状腺腫瘍は小さなものを含めると6人に1人の割合であるといわれており、そのほどんどが悪さをしない良性のものです。しかし中には異常にホルモンをつくってしまったり、悪性のものも稀に存在するため、甲状腺腫瘍が疑われた場合は、超音波検査や甲状腺内の細胞の検査(細胞診検査)などを行い、心配のないものか判断する必要があります。
頸部リンパ節癌
体のどこかに悪性のできものがあり、それが首にあるリンパ節に転移したものをいいます。頸部リンパ節癌を最初の症状として癌が見つかることもあります。炎症性リンパ節との違いは、炎症性リンパ節に比べて痛みが少ない、硬い、大きい(2cm以上)、触ったときに周囲の組織とくっついていて動きが悪い、などがあります。

奏の杜耳鼻咽喉科クリニック

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