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睡眠時無呼吸症候群を予防するには…

心地よい秋風が吹き抜ける秋天の候、いかがお過ごしでしょうか?

さて、これまでのブログでは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の無治療の場合のリスクや、

治療法について触れてまいりました。

今回は、SASと診断されたり、SASの症状がみられたとしても、症状改善に効果的な予防法に焦点をあててみたいと思います。睡眠時無呼吸症候群を予防するには?

①規則正しい生活と適度な運動

SASの大きな原因の一つは肥満です。肥満の場合、気道の周りについた脂肪が空気の通り道を圧迫してしまいます。無理のない範囲での減量や、適正体重を維持していることが重要です。毎日適度な運動を心がけ、暴飲暴食はせず、規則正しい生活を送ることが大事です。特に男性は30代を過ぎると脂肪がつきやすくなり、また加齢とともにのどや首回りの筋肉も衰えてくるので注意が必要です。

②過度な飲酒をしない、寝酒は控える

アルコールは上気道の筋肉の緊張を弛緩させ、上気道が狭くなり無呼吸症に陥るリスクが高まるため、特に就寝前の飲酒は控えたほうが無難です。

③禁煙

喫煙は気道系に炎症をもたらして上気道の通気性に悪影響を及ぼします。また、喫煙そのものが血中の酸素濃度を下げやすくしてしまうので、身体の低酸素状態をさらに悪化させます。喫煙者は非喫煙者に比べて睡眠時無呼吸症候群になるリスクが高く、禁煙によって若干症状が改善したとの報告もあります。

④口呼吸から鼻呼吸に変える

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻症状がある場合、人間本来の鼻呼吸がしにくく、口呼吸になるケースがあります。口呼吸の場合、鼻呼吸の時よりも咽頭が狭くなるため上気道が閉塞しやすい状態になります。口を閉じることで口腔内の浄化作用が高まり、また鼻を通した呼吸による雑菌除去、それらによる免疫力向上のためにも、呼吸は鼻から行いましょう。

⑤睡眠薬の常習的な服用を控える

睡眠導入剤は上気道の拡張筋を弛緩させ、上気道に閉塞をきたしやすくなります。

⑥寝る姿勢を変える

仰向けで寝ると、重力によって舌根が気道に沈み込みやすくなります。そのためSASの症状が比較的軽い患者だと、横向きに寝ることで症状が改善する場合があります。

 

 

SASは生活習慣と関係が深い疾患です。

生活習慣を改善することでSASの症状を軽減させたり、合併症のリスクを減らすことが出来ます。

SASの治療を始める前、もしくは治療と並行して、出来そうなものから取り入れてみてはいかがでしょうか?

しかしながら、実際睡眠時の呼吸状態がどのようになっているかは、睡眠時の検査をしなければわかりません。少しでも気になる症状などありましたら、適切な診断を行うため、ぜひ当院をご受診ください。

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