喘息について
喘息について
「ゼーゼー、ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)や、激しい咳が出る、呼吸が苦しくなるといった症状が、喘息(ぜんそく)の発作です。喘息(ぜんそく)の人の気管支をはじめとする気道の粘膜には、好酸球(白血球の一種)やリンパ球を中心とした細胞が集まり、発作がおさまっているときでも炎症が起こっています。そのため、ちょっとした刺激で気管支を取り囲む筋肉が収縮し、空気の通り道が狭くなる「気道閉塞」が起こりやすい状態が続いているのが喘息です。
おもな喘息の原因
アレルゲンとなるもの
・ダニ
・ハウスダスト
・ペット
・たばこ
・花粉
・食物 運動
アレルゲン以外の誘因
・過労やストレス
・風邪などの感染症
・大気汚染
・天候や気温の変化
・香水などの匂い
喘息の予防
喫煙や受動喫煙を徹底して避けましょう。アレルゲンや感染を避けるため、人が集まる場所、ほこりっぽい場所などではマスクを着用しましょう。冷たい外気を急に吸って気温差で発作が出ることも予防できます。アルコールは発作を誘発するので、飲まないのが原則です。
ダニ舌下免疫療法について
ダニ舌下免疫療法は日本ではアレルギー性鼻炎に対する適応しかありませんが、海外では喘息に対する適応もあり、院長はその旨も患者様にお伝えしています。
アレルギー性鼻炎がなく、喘息単独の患者さんにダニ舌下免疫は基本的に導入していませんが、アレルギー性鼻炎があり、喘息も合併している患者様には、「喘息もよくなることが見込める」とお話ししています。
日本でも将来はダニ舌下免疫が喘息に対して適応になると考えられています。
喘息患者さんの約50%にアレルギー性鼻炎が合併していると言われており、喘息の原因の90%はダニアレルギーであると言われています。ダニアレルギーが原因である場合、舌下免疫の推奨継続期間はそれぞれ
アレルギー性鼻炎:3-5年 喘息:5年 アトピー性皮膚炎:7年 となります。