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花粉–食物アレルギー症候群:PFASとは?

花粉-食物アレルギー症候群:PFAS(pollen-food allergy syndrome) 

Ⅰ.PFASとは                            

口腔アレルギー症候群 (OAS:oral allergy syndrome)とも言われます。
…特定の野菜や果物を摂取した直後~15分以内に、
口の中が痒くなったり、喉がイガイガして腫れたり、息苦しくなったりするなどの症状が現れることがあります。もともと花粉症の人が、後にその花粉のアレルゲンと交差反応する生の果物や野菜を摂取したときに口や喉の粘膜で起こるアレルギー症状です。軽度な症状が多いとされていますが、まれに生命を脅かすアナフィラキシーに繋がる場合もあります。

 

☝果物や野菜のアレルゲンは、多くの場合熱で減弱することが多く、加熱調理されたものや加工品は摂取できることが多いです。

 

 

Ⅱ.主な症状                                               

唇・舌・喉などで起こる痒み、腫れ、腹痛、下痢 など

☝豆乳に注意!
PFASは口腔症状など比較的軽い症状に留まることが多いと言われていますが、中には重篤なケースもみられます。特に液体のため一度に大量                     に摂取できてしまう豆乳は原因となるGly m 4が熱処理の程度により完全に活性を失うわけではないと言われています。全身的な症状が出ることがあり注意が必要です。

 

Ⅲ.診断方法+特徴                           ☝当院では採血検査を勧めています

診断…
アレルギーの発生状況、特に花粉症の合併と疑われる食物の摂取状況を参考にして行います。補助診断としてprick-to-prick test※1を用いる場合もあります。確定診断のために行う経口負荷試験では、厳重な管理のもと疑われる食品を食べることも行います。   ※1:皮膚テスト(原因物質を刺した専用針で患者の皮膚を刺す)

特徴…
小学校入学後から増加し始め、成人女性に多く見られます。
花粉症にかかっている年数が長い程、またその花粉に対する特異的IgE抗体価が高いほど花粉食物アレルギーを合併することが多いと言われています。

Ⅳ.治療+予防                  ☝現在は根本的治療法なし、自然治癒する可能性も低いです

*原因となる食物を食べない
*加熱処理して摂取する
*抗ヒスタミン薬内服(当院では軽症の場合経過観察、強い症状の場合は抗アレルギー薬やステロイド薬処方)

奏の杜耳鼻咽喉科
千葉いびき・無呼吸クリニック
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