スタッフ
若年層に多い伝染性単核球症
こんにちは🍁奏の杜耳鼻咽喉科クリニックです。
本日は若年層での感染が多い、伝染性単核球症についてのお話です。
✔原因
EBウイルスが原因で発症する感染症。
EBウイルス自体は多くの人が所有しているウイルスで、成人では9割以上が既に何らかの経路でEBウイルスに感染しており、抗体を持っている。
小児期に感染しても多くが無症状で経過するが、感染の機会がないまま10-20代で初めて感染した場合に、下記症状を発症する。
✔主な症状
・発熱:38度以上の高熱が1-2週間続くことがある
・咽頭扁桃炎:喉の痛みが強く、口蓋は発赤著名
・リンパ節の腫れ:1-2週間頃をピークとして全身に認められる
・倦怠感:長引く疲労感
・全身症状:食欲不振、肝臓や脾臓の腫れ等。激しい運動は3w程控える必要あり
・皮疹:感染から4-10日後に全身に赤い痒みを伴う発疹出現
2-4週間で症状改善後も、疲労感が数週間~数か月続く場合も。

✔感染経路
主に唾液中に排出され、唾液を介しての感染。
くしゃみや咳での飛沫、コップのまわし飲みや食器の共有等、唾液が触れる機会で感染。
稀に感染者の血液が傷口に触れるなどの血液感染もあり。
✔治療
基本的には対症療法。特異的な抗ウイルス薬はなし。
十分な休養、水分補給、食事を心がける。多くの場合、数週間から数か月で自然治癒。
空気が冷たくなり、喉の乾燥から発熱や咽頭痛の患者様も増えてくる時期に入ります🍂
皆様ご自愛くださいませ。


