院長
第9回相模原アレルギーセミナー
8月7日から9日までの間、クリニックのお休みを頂きまして 第9回相模原アレルギーセミナーに参加して参りました。
アレルギー学という分野は、 医学の中においてもかなり日進月歩の著しい分野であり、 1年前の知識はすぐに古くなり、また新たな発見が日々なされています。
例えば当院でも行っている、 アレルギーの原因物質を特定するための 採血によるアレルギー検査があります。
これは同じ科の植物であったり、甲殻類同士ですと、 似たようなタンパク質の構造を保持しているため、 アレルギーを起こす原因物質でないにもかかわらず、 関係のないものを原因物質として同定してしまうことがあります。 (交差抗原性がある、といいます。)
現在、原因として疑われる物質を、タンパク質レベルまで細かく解析し、 検査によって真の原因物質を特定するための研究が進められており、 それによりさらに正確なアレルギー検査が可能となります。
私は実地医療にて地域の患者様に貢献するのみですが、 このような研究を通じて、医学の進歩に寄与されている先生方には いつも頭がさがる思いです。
益々医療が進歩し、人々の暮らしが豊かさを増していくことを 医療に携わる者としては切に願うばかりです。??