災害時対応について
災害時対策について
皆さまこんにちは。
梅雨の時期になり、湿度と蒸し暑さでジメジメとした季節になってまいりましたが、若芽や新緑もちらほら芽生え、美しい季節でもありますね。
今回は毎年夏に当院で行っている「防災訓練」について、新スタッフも増えて参りましたので、先だって勉強会を行いました。
★防災訓練
学生時代には『避難訓練』で自身の避難を想定した訓練は行っていましたが、社会人になり学校の先生側の立場『避難誘導』(火災時は消火活動も)が主になってきます。今回は火災時をメインにしていきます。
★主な流れ
①119番通報(主:防災管理者)
②避難経路の確保
③避難誘導
④消火活動
⑤残留者/生存者の確認
⑥近隣店舗へ報告
① 119番通報をすると、消防士の方から「救急か、消防か」の確認があります。次に「所在地」の確認をし、2点を伝えた段階で「救急車/消防車」が手配されます。慌てずに不要な情報は伝えず、聞かれたことに対して指示通りに答えます。
② 表/裏玄関を開ける。※火災時:排煙窓を開放(キッズスペース上部)
避難経路を確保するため、扉を開けます。受付側の患者様は表玄関から、診察室側の患者様は裏玄関から避難誘導を開始します。
※火災場所によっては各玄関を使用しない場合もあります。
通常の窓は酸素を取り込み炎上の可能性がある為、避難で使用しない場合開けません。
③ 拡声器、肉声で避難誘導(防災ベル/悲鳴でほぼ聞こえなくなります)
慌てずに避難経路から第一避難場所である『駐車場』へ誘導をします。誘導時は逃げ遅れの人の声が聞こえるよう、「助けを求める声が聞こえません、静かに避難してください」などで静かに避難を案内し、耳をそばだて音に注意して避難をします。
個室ドアは確認済である事が目視で分かるよう、解放したままにします。
(火災時、すでに避難済みと分かっている時は、火の回りを抑える為、閉じることもある)
④ 消化器/簡易消火器は近くにいる人が使用する。
共に噴出時間は15秒程度です。
消火活動は長くても1本終えるまでにし避難します。(弱まって鎮火しそうならば2本目可)
5m離れて根本(出火源)を箒で掃くように徐々に火元に近づいて噴射します。
(近すぎると効果薄い為)
背丈より高い炎はもう消せません、迷わず安全を確保し避難をしましょう。
⑤ 避難場所へ集合後し、速やかに防災管理者へ報告。
119番通報中であれば、残留者/生存者の可能性の有無をご報告します。
※消防隊の方は【残留者なし→消火活動】、【残留者あり→人命救助】を行うため、状況が分からない場合は、不鮮明な情報を伝えず、不明で報告します。
⑥ 周囲への建造物への燃え広がる可能性があり、避難誘導を開始してもらうため、急ぎ電話をしましょう。
※電話が使えない場合は、あいているスタッフが走って報告に行きましょう。
今回は限られた時間内でしたのでピックアップしての勉強会となりましたが、実際の防災訓練時には消防署の方にお越しいただいて消火活動をデモンストレーションで行ったり、その日の配置によってどういう動きを行うかなどの細かいマニュアルを元に実施をしています。
疑問点は消防士の方が丁寧に教えてくださるため、毎年とてもためになる訓練です。
実際に災害に遭遇した時の緊張感は想像を絶するものですが、こういった経験を積み重ねて、いざという時に少しでも落ち着いて対応を行えるよう、心がけていきたいと思います。